イタガネノイエ
イタガネノイエは新興住宅地に建つ2階建てのお家。施主は、外壁を板金で作ること、内装に木を使わないこと、広い床面積、有名メーカーの高級キッチンと、アルミのカーポートを望まれた。敷地は、北側道路に面し、東側、南側、西側とも隣の家に囲まれた敷地。そこで、三方隣地に囲まれていることから、プライバシーを確保しながら、開放的なお家になるように考え、敷地南側に、一部屋根のついた、囲まれた大きな中庭を設けながら、正面には一切窓を設けないプランとした。通常、囲まれた中庭を設けると、暗くなりがちになるが、太陽の経路を計算し、一日中明るくなるように光が透過しながら、プライバシーを保てる素材を使用し、正面には窓がないにも関わらず、夏は涼しい風が家の中に通過してくれるように計画した。また、大きな中庭は、LDKに直接面しており、LDKの大きな窓が、中庭とLDKを一体の空間としてくれ、内と外がつながった、あいまいな外部空間という場所ができた。休日は、その外部空間で、ぼんやり考え事をしたり、友人や親族を招いてバーベキューをしたり、季節をとわず家族の行事やコミニケーションが増えるように考えた。キッチンは、有名メーカーの高級キッチンを設けると、予算も大幅にオーバーし、既製品なので、その空間がキッチンの大きさや機能に合わせる形となり、使い勝手がわるくなる。その為、キッチンを制作することで、メーカーのものより空間に合わせ、使いやすく、また金額的にも適正な金額となるよう計画した。